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リンカーン (原題: LINCOLN)

評価
3.0
感想一言
スクリーンのリンカーンは、社会の教科書で見たリンカーンその人様だった

作品情報

制作
2012年/アメリカ
配給
20世紀フォックス映画
上映時間
150分
映倫区分
G
監督
スティーヴン・スピルバーグ
脚本
トニー・クシュナー
音楽
ジョン・ウィリアムズ
日本語字幕
松浦美奈
キャスト (出演)
ダニエル・デイ=ルイス: エイブラハム・リンカーン / トミー・リー・ジョーンズ: ダグラス・スティーブンス / サリー・フィールド: メアリー・トッド・リンカーン / ジョセフ・ゴードン=レビット: ロバート・リンカーン / デビッド・ストラザーン: ウィリアム・スワード
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あらすじ

1865年1月、エイブラハム・リンカーン(ダニエル・デイ=ルイス)が大統領に再選されて、2カ月が経っていた。
国を二分した南北戦争は4年目に入り、大勢は大統領が率いる北軍に傾いていたが、リンカーンにはすぐさま戦争を終結させるつもりはなかった。奴隷制度に永遠の別れを告げるため、たとえ多くの死者が出ても合衆国憲法修正第十三条を下院議会で批准する前に戦争を止めるわけにいかなかった。
リンカーンの妻のメアリー・トッド(サリー・フィールズ)は南部出身で、夫とは口論が絶えず必ずしも、良好な関係とはいえなかったが、心の底で夫を信じていた。
リンカーンは国務長官ウィリアム・スワード(デヴィッド・ストラザーン)を介して、議会工作を進めるべく指示する。同じ共和党の保守派プレストン・ブレア(ハル・ホルブルック)を使って党の票をまとめても、成立させるためには20票、足りなかった。リンカーンはあらゆる策を弄するように命じ、スワードはW.N.ビルボ(ジェームズ・スペイダー)をはじめとするロビイストを駆使して、敵対する民主党議員の切り崩しにかかる。
その動きを冷ややかににみつめていたのは、奴隷解放急進派のタデウス・スティーブンス(トミー・リー・ジョーンズ)だった。彼はリンカーンがどこかで妥協するのではないかと考えていた。
リンカーンにとってホッとできるのは末息子のタッドと過ごすひと時だけだった。長男のロバート(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)とは話す時間もなくぎくしゃくしていたが、ロバートは正義感で母の強硬な反対を押し切って、北軍に入隊してしまった。リンカーンは無事な学生でいてほしいという父としての願いを抑え、ただ見守るしかなかった。
南北戦争の和平交渉が早く進む事態となって、リンカーンは1月25日、下院議会に合衆国憲法修正第十三条に提出する。思惑と工作が蠢くなか、果たして多数派工作は成功したのか。ひとり静かにホワイトハウスで結果を待つリンカーンだったが、その後に過酷な運命が待ち受けているとは予想もしていなかった―。

感想

“リンカーン” を観てきました。現代は、邦題と同じで “LINCOLN” です。

世界史は得意ではないというか好きではなく、南北戦争や奴隷制度の事など分からないのですが、以前から予告を観てダニエル・デイ=ルイスがリンカーンその人のように見えたインパクトや、賞取りなどの話題、スピルバーグ監督の思い入れの話などの記事を見たりなどして興味がわき観てきました。

映画は、リンカーンその人の伝記的な話と言うのではなく、南北戦争の終盤に奴隷制廃止を憲法に明文化する提案 (合衆国憲法修正第13条案) を下院で可決となる28日間が中心のお話です。

リンカーンというと、ワシントンDCのリンカーン記念館 (Lincoln Memorial) 内にあるアブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)の石像を先ず思い出します。 あとは有名すぎますが、「人民の人民による人民のための政治」(government of the people, by the people, for the people) ですね。 この言葉は、映画でも何度か演説の時に言われた言葉として出てきます。

ただ個人的に映画の中で言葉として印象に残ったのは、”Shall We Stop This Bleeding?” ですね。 みんなで戦争を終わらせようというリンカーンの心・願いがこもった言葉だなあと思いました。

映画は、下院で可決させるための票集めの政治劇が多いですが、合間に写る父親として、メアリー・トッド・リンカーンの夫としてのリンカーンも描かれ、彼の “人” を描いた話になっています。

歴史的なお話しや、人物にフォーカスした映画好きな方には良いかなと思います。
一方で、エンターテイメント的な事を期待される方には、内容が内容だけに明るい映画では無いのであまりお勧めしません。

鑑賞記録

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