夏美のホタル
- 評価
- 4.0
- 感想一言
- 穏やかな田舎風景に包まれながら、見終わったあとほっこり優し気持ちになれる、そんな映画でした。
作品情報
- 制作
- 2016年/日本
- 配給
- イオンエンターテイメント
- 上映時間
- 108分
- 映倫区分
- G
- 監督
- 廣木隆一
- 原作
- 森沢明夫
- 脚本
- 片岡翔, 港岳彦
- 音楽
- 石橋英子
- 主題歌
- Uru
- キャスト (出演)
- 有村架純: 河合夏美 / 工藤阿須加: 相羽慎吾 / 淵上泰史: 河合忠男 / 村上虹郎: 公英 / 中村優子: 美也子 / 小林薫: 榊山雲月 / 光石研: 福井恵三 / 吉行和子: 福井ヤスエ
あらすじ
写真家になる将来の夢と、恋人の慎吾(工藤阿須加)との関係に悩んでいた夏美(有村架純)は父の形見のバイクで思い出の森へ向かう。そこで小さな商店を営んでいる、通称 地蔵さん(光石 研)とヤスばあさん(吉行和子)親子に出会い、居候することに。
テンカラ釣りを教わり、きゃらぶきや川エビなど地元の食を味わい、近所の子供たちと遊びながら自然の中で自由にシャッターをきる夏美。
地蔵さんの友人、雲月(小林 薫)の不遜な態度を腹立たしく思いながらも、あとを追ってやってきた恋人・慎吾も加わり、“たけ屋”での穏やかな生活を楽しんでいた。
しかし、ある日、地蔵さんが別れた家族との間に埋められない溝を抱え、長い間苦しんでいることを知る。
親子、夫婦、家族、友達。誰かを大切に想うことが、夏美の心を少しずつ癒していく。
まるでホタルの淡い灯火のように。引用元: 「夏美のホタル」オフィシャルサイトより
感想
映画の予告を観て気になっていたので、「夏美のホタル」を観てきました。
お父さんの形見のヤマハのバイクにのって、お父さんとの思い出の森へ、ホタルの写真を撮りに向かう。 そこで出会った、小さな商店「たけ屋」を営んでいる年老いた親子とのふれあいから、人の思いや温かみに触れるお話です。
有村架純さん扮する主人公の河合夏美が「たけ屋」に立ち寄ったことから、幾つかの出会いがあり、そしてそれぞれ出会いをきっかけにそれぞれの思いの整理もゆっくりとしていく。 そんななかで、人の思いやりや愛情に気づいた時、観ているこちらの心が暖かくなります。
歳のせいか、何度か涙腺が緩みそうになりました。 時間帯もありますが、割と年齢層高かったですが、場内で感動の波が押し寄せている方もいらっしゃいました。
工藤阿須加さん扮する夏美の彼氏の相羽慎吾が、冴えない感じ満点でぱっとしないのですが (夏美が単車を運転し慎吾がニケツで後ろだったりもしましたし)、きちんと自分の先を見据えて決断した時は、心なしか凛々しく見えカッコ良かったです。
夏美が、単車に乗って駆け抜けるシーンが所々で出てくるのですが、乗っている単車が YAMAHA の SR400 のようで、バイク好きの自分的には単車の音もまた心地良く良かったです。
商店の「たけ屋」は、絵に描いたような田舎で見かけるな〜という感じの商店で、薪で沸かすお風呂もあり、味わい深く場面を引き立てていました。
人の優しさや思いやりに触れ、優しい気持ちになりたい方へ、自分的にはお勧めの映画でした。
鑑賞記録
新宿武蔵野館 / スクリーン2 / D-7