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シン・ゴジラ

評価
3.0
感想一言
良くも悪くも庵野的 “ゴジラ”。 個人的には、世間で騒ぐほどには・・・

作品情報

制作
2016年/日本
配給
東宝
上映時間
120分
映倫区分
G
総監督
庵野秀明
監督
樋口真嗣
脚本
庵野秀明
音楽
鷺巣詩郎, 伊福部昭
キャスト (出演)
長谷川博己矢口蘭堂(内閣官房副長官・政務担当) / 竹野内豊赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当) / 石原さとみカヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使) / 高良健吾志村祐介(内閣官房副長官秘書官[防衛省]) / 大杉漣大河内清次(内閣総理大臣) / 野村萬斎
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あらすじ

ある日、東京湾アクアラインでトンネルで崩落事故が発生した。 首相官邸で開かれた緊急会議では、地震や海底火山の噴火などとみて対応を進める。 そんな中、内閣官房副長官の矢口蘭堂は、インターネット上の一般の人の目撃報告や動画配信などから、海底に正体不明の巨大生物が生息し、その謎の巨大生物が事故の原因ではないかと推測を伝えるが、周囲はそれを一笑に付されてしまう。
しかし、間もなくして巨大生物と思われる尻尾部分がテレビ報道されたことで政府は認識を改めることになるが・・・。

感想

東宝製作のゴジラシリーズの第29作となる本作。
前評判や期待などもあっての話題作と言う事で、早々に観てきました。
良くも悪くも総監督・脚本を手がけた庵野秀明さんの色が濃く出ている作品という印象で、個人的には世間が騒ぐほどには良かったとは思えませんでした。

綿密な取材やこだわりが、随所というか作品全体に盛り込まれているなと思います。
前半の政府の様々な行動や決定のくだし方など、普段の新聞やニュースで目にする時事毎を考えると、もし今ゴジラが来たら、きっとこんな感じなんだろうなぁと違和感なく思えてしまいました。
また、巨大生物 (ゴジラ) の再襲来に備えて矢口を事務局長とした「巨大不明生物特設災害対策本部」が設置されるのですが、その対策本部を略称として「巨災対」と呼ぶあたり、あ~ありそうと思い、ちょっと笑えました。

本作のゴジラは、出現する前に、牧悟郎教授が米国エネルギー省のコードネームとして “GODZILLA” と名付けていました。 これを漢字で書くと「呉爾羅」となり、牧悟郎教授の故郷の大戸島で神の化身を意味しています。 そう “GOD” が入っているので、思わずなるほどぉ良く考えたなと関心してしまいました。

アメリカ合衆国大統領の特使の カヨコ・アン・パタースン を 石原さとみ さんが演じ、日系三世で英語と日本語のバイリンガルと言う設定から英語のセリフも多々あり、その彼女の英語が一部で話題になっています。
個人的には、日本人が観る日本の映画に出てくるバイリンガルと言う事で観る限り、バイリンガルで、でも日本語はネイティブではないという感じだろうなと思うと、それっぽくって良かったのではないかと思います。 また、早口で、でも綺麗な英語を話されていたのは、女優さんと言えど凄いなと思いました。

ゴジラと言えば放射熱線です。 今回のゴジラは形態変化をして、見慣れたゴジラの姿は第4形態になります。
物語の終盤で、この第4形態のゴジラが放射熱線を放射するのですが、かなり驚異的な破壊力です。
初代ゴジラが、放射熱線で送電線を溶かしていたことを考えると、時代と共にかなり変わりましたね。
また、ゴジラの動きは CG だけで作っているのではなく、狂言師の野村萬斎さんが演じられています。 実際には、モーションキャプチャで野村萬斎さん演じるゴジラの動きを取り込み、それを CG 加工してあの映像となっているそうです。

本作は、ゴジラ = 怪獣映画と言うかんじではなく、巨大生物である ゴジラ の出現をきっかけに大規模災害事象に対して日本の政府がどの様に取り組みどうやって問題解決をしていくのかと言う群像劇になっています。 そう言った事もあり、台詞の多くは各分野で用いられる職務口調をふくむ専門用語が多かったり、説明を補完するような形で頻繁にテロップが挿入される事もあり、個人的には正直ちょっと疲れました。
リアルを追求してるという点で楽しめますし、話題作と言う事で興味のある方、ゴジラが好きな方は楽しめるかと思います。

鑑賞記録

TOHOシネマズ六本木ヒルズ / — / E-12