バイス (原題: Vice)
- 評価
- 3.5
- 感想一言
- イラク戦争にかかわった各政府首脳陣の役の再現は素晴らしい
作品情報
- 制作
- 2018年/アメリカ
- 配給
- ロングライド
- 上映時間
- 132分
- 映倫区分
- G
- 監督
- アダム・マッケイ
- 脚本
- アダム・マッケイ
- 日本語字幕
- 石田泰子
- 字幕監修
- 渡辺将人
- キャスト (出演)
- クリスチャン・ベール: ディック・チェイニー / エイミー・アダムス: リン・チェイニー / スティーブ・カレル: ドナルド・ラムズフェルド / サム・ロックウェル: ジョージ・W・ブッシュ / タイラー・ペリー: コリン・パウエル / アリソン・ピル: メアリー・チェイニー / リリー・レーブ: リズ・チェイニー / リサ・ゲイ・ハミルトン: コンドリーザ・ライス / ジェシー・プレモンス: カート / ジャスティン・カーク: スクーター・リビー / エディ・マーサン: ポール・ウォルフォウィッツ
予告
あらすじ
1960年代半ば、酒癖の悪い青年チェイニーがのちに妻となる恋人リンに尻を叩かれ、政界への道を志す。
型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドのもとで政治の表と裏を学んだチェイニーは、次第に魔力的な権力の虜になっていく。 大統領首席補佐官、国防長官の職を経て、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領に就任した彼は、いよいよ入念な準備のもとに “影の大統領” として振る舞い始める。 2001年9月11日の同時多発テロ事件ではブッシュを差し置いて危機対応にあたり、あの悪名高きイラク戦争へと国を導いていく。 法をねじ曲げることも、国民への情報操作もすべて意のままに。 こうしてチェイニーは幽霊のように自らの存在を消したまま、その後のアメリカと世界の歴史を根こそぎ塗り替えてしまったのだ。引用元: 「バイス」オフィシャルサイトより
感想
「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」を観たあとと言う事もあり、勝手に 9.11 後にイラク戦争と向かうアメリカ政府側の話が中心となるのかなと期待して観てしまったので、その点ではちょっと期待外れでした。
ディック・チェイニーの半生記として観た場合には、色々と考えさせられる事もある映画でした。
各所で言われている事ですが、メインキャストの方々が実際の方々にとても似ているという、見た目だけでなく話し方など全体的に似ているというのが凄いなと感心しました。
もともと当時のニュースでたまに副大統領としてのディック・チェイニーを見たくらいにしか記憶になかった事もあり、エリート街道を進んで副大統領の地位に就いたのかなと思っていました。 しかし、実際は酒癖の悪い青年だった彼が、後に妻となる恋人のリンに失跡された事をきっかけに政治の世界に進み、やがて権力の虜になり副大統領に至ったとは知りませんでした。
なかなかにおこなった事は良くない事が多いのですが、一方でとても家族思いの一面があった事は正直意外で驚きでした。 なかでも、政治よりも同性愛者である事をカミングアウトした2人目の娘(妹)の事を考え、政治から一度は退いたというのは意外でした。 そんな彼が、後に1人目の娘(姉)の選挙戦でとった妹に対しての判断が自分には理解に苦しみました。
第91回アカデミー賞で作品賞ほか8部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した本作、当時のことを覚えていたりして興味がある方は是非ご覧になってみて下さい。
鑑賞記録
TOHOシネマズ日本橋 / スクリーン9 / B-9