記者たち~衝撃と畏怖の真実~ (原題: Shock and Awe)
- 評価
- 4.0
- 感想一言
- 派手さは無いが、そこに生きる人々の真実へのひたむきさがとても良い
作品情報
- 制作
- 2017年/アメリカ
- 配給
- ツイン
- 上映時間
- 91分
- 映倫区分
- G
- 監督
- ロブ・ライナー
- 脚本
- ジョーイ・ハートストーン
- 日本語字幕
- 齋藤敦子
- 字幕監修
- 池上彰
- キャスト (出演)
- ウッディ・ハレルソン: ジョナサン・ランデー / ジェームズ・マースデン: ウォーレン・ストロベル / ロブ・ライナー: ジョン・ウォルコット / ジェシカ・ビール: リサ / ミラ・ジョボビッチ: ヴラトカ・ランデー / トミー・リー・ジョーンズ: ジョー・ギャロウェイ / ルーク・テニー: アダム・グリーン
予告
あらすじ
2002年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は「大量破壊兵器保持」を理由に、イラク侵攻に踏み切ろうとしていた。新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコット(ロブ・ライナー)は部下のジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)、ウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)、そして元従軍記者でジャーナリストのジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)に取材を指示、しかし破壊兵器の証拠は見つからず、やがて政府の捏造、情報操作である事を突き止めた。真実を伝えるために批判記事を世に送り出していく4人だが、NYタイムズ、ワシントン・ポストなどの大手新聞社は政府の方針を追認、ナイト・リッダーはかつてないほど愛国心が高まった世間の潮流の中で孤立していく。それでも記者たちは大儀なき戦争を止めようと、米兵、イラク市民、家族や恋人の命を危険にさらす政府の嘘を暴こうと奮闘する…
感想
派手さは無いが、そこに生きる人々の真実へのひたむきさがとても良かったです。
実際のニュース映像も織り込まれていて、断片的に当時の報道のことを思い出しながら鑑賞しました。
字幕は齋藤敦子さんによるものですが、字幕監修として池上彰さんが携わっているというのも、個人的には興味をそそられて観た理由の一つです。
この作品は、真実をあばくといった話によくあるような過度なサスペンス的な話や緊迫感といったものはなく、ドキュメンタリードラマとして新聞社ナイト・リッダーの記者たちの話しです。
ぼんやりと覚えている、2003年のイラク戦争。
その当時、多くのメディアがプロパガンダ化していくなか、真実に正面に向き合い、周りに振り回されず貫き通した新聞社ナイト・リッダー (Knight Ridder | 現 McClatchy)の記者たちの話し。
主義主張を貫くというのは、なかなかできることではなく、簡単ではなかったろうな思いました。
ドキュメンタリーが好きな方、当時の事を多くのメディアが伝えていた事と違う側面から見てみたいと思う方にはお薦めです。
また、時を同じくして後悔している「バイス」を観るのも良いかと思います。
「バイス」は、当時の政府側の話が含まれています。
鑑賞記録
TOHOシネマズシャンテ / スクリーン2 / C-11