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スタートアップ・ガールズ

評価
3.5
感想一言
元気をもらえ、ガンバろうって思える映画

作品情報

制作
2019年/日本
配給
プレシディオ
上映時間
93分
映倫区分
G
監督
池田千尋
脚本
高橋泉
音楽
MAYDENFIELD, 井上陽介
主題歌
ASIAN KUNG-FU GENERATION
キャスト (出演)
上白石萌音: 小松光 / 山崎紘菜: 南堀希 / 山本耕史: 水木 / 渡辺真起子: スナックのママ / 神保悟志: 中川 / 宮川一朗太: 研究所所長
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予告

あらすじ

自由奔放で天才的な大学生起業家・光(上白石萌音)と“無難 is BEST”な安定志向をもつ大企業OL・希(山崎紘菜)。
正反対の2人は、光の事業をサポートしている水木(山本耕史)の計らいで、小児医療遠隔操作で診察をする新プロジェクトのビジネスパートナーになってしまう。身勝手な光の言動に振り回される希は、光を信じることができず、仕事にも行き詰まる。
非常識女vs 手堅い女。人生最悪の出会いは、史上最強の新時代を創り出すことができるのか?

感想

8月22日に行われた「スタートアップ・ガールズ」完成披露上映会に行ってきました。

上白石萌音さん演じる大学生にして企業を目指す天才肌の自由人・小松光と、山崎紘菜さん演じる起業家へ投資を行う大企業に勤める安定志向の会社員・南堀希、この正反対の2人がビジネスパートナーとして信頼関係を築き成長していくお話し。
と言うと、起業家のサクセスストーリーのようにも思えるのですが、どちらというと青春映画といった感じのお話です。

「スタートアップ」と「ガールズ」が組み合わさっていて「なんだろう?」と言う言葉の印象と、上白石萌音さんと山崎紘菜さんのダブル主演と言う事から興味があり観てきました。
「スタートアップ」 と言う言葉を聞いた事がある人もいれば、全くない人もいると思います。
「スタートアップ」については、映画のオフィシャルサイトの説明をかりると「今までにないビジネスを起こし、世の中を変える事。」です。
ベンチャー企業とは少し意味が違います。 ベンチャー企業は和製英語ですが、スタートアップ (startup) は英語です。

上白石萌音さんと山崎紘菜さんは、共に2011年の第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』で受賞をしてデビューとなった同期でもあるんですよね。
そして、お二人の共演は今作が初めてだそうです。
上白石萌音さんは、最近だと声優として『君の名は。』の宮水三葉を演じられたのが記憶に新しく、妹さんが女優・上白石萌歌さんと言う事でも知られていると思います。
山崎紘菜さんは、TOHOシネマズの幕間で上映されている「シネマチャンネル」でナビゲーターをされています。 いろんなメディアで活躍されていますが、私的にはナビゲーターでの山崎紘菜さんのイメージが強いです。

主人公の一人の光は自由人と言うと聞こえが良いですが、観ている自分としては破天荒すぎて正直ちょっと「イラッ」と来るところが多々ありました、物語のはじめの頃は。
でも、そう感じてしまうあたり歳なのかな?とか、凡人なのかな?とも思ってしまいました。

もう一人の主人公の希は安定志向の普通の会社員で、光に対してのリアクションなど共感が持てます。
山本浩二さん演じる光の事業をサポートしている水木との会話のシーンがいくつかあるのですが、そこでの水木の生真面目さ加減も面白いのですが、そこに希がボソッと独り言のようなつっこみを入れるやりとりが、良い味が出ていて面白かったです。

光と水木の仕事場でもあるコワーキングスペースが何度も登場します。
おしゃれな感じのコワーキングスペースです。
映画やドラマの中の世界だけでなく、実際にあのようなコワーキングスペースは増えてきたなという気がします。
一昔前と違って、スタートアップに限らず個人起業家の方など仕事環境が整備されてきたなあと思いました。
その点でも、タイムリーな作品ではないかと思います。

希そして光がよく顔を出すバーが登場します。
そのバーで常連という事もありウィスキーのボトルを入れているのですが、ウィスキーは角瓶でした。 “角” というところが渋いなと。
また、2人でASIAN KUNG-FU GENERATION の「リライト」をカラオケで熱唱するシーンがあるんですが、やさぐれ感が良い感じに出ていてシーンに合っていて良かったです。
お店自体は良い雰囲気のお店で、お店の名前が「Non+Be」(たしか)とあり、最初なんというお店なのか読めなかったです。 しばらくして、「のんべ」を洒落て書いたのかな?と一人納得しました。
実際にあるお店でお邪魔できる場所であれば、いつか行ってみたいなと思いました。

完成披露上映会と言う事で、上映前に舞台挨拶がありました。
上白石萌音さん, 山崎紘菜さん, 山本耕史さん, 池田千尋監督, 後藤正文さん・喜多建介さん(ASIAN KUNG-FU GENERATION), グラント・ニコラスさん(FEEDER)と、そうそうたる方々が登壇され贅沢な完成披露上演会でした。

舞台挨拶の中でのお話しで、本作ですが10日間で撮影したそうです。
それを聞いた後で観ましたが、短期間での撮影ということを感じさせない、とてもそうとは思えない作品でした。

舞台挨拶の最後に、登壇されたみなさんが一言ずつコメントされましたが、最後に上白石萌音さんのコメントで「エンドロールの最後の一行、最後の一音まで快く楽しんで下さい。」と言った事を仰っていました。 なんか人柄が出ていて良いコメントだなと思いました。

スタートアップ, 起業ってどんな感じだろう?と言う興味で観るのもありですが、そう言う事は関係なく、元気がもらえてガンバろうって思える映画です。

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鑑賞記録

TOHOシネマズ日比谷 / スクリーン12 / G-20