甲鉄城のカバネリ 海門決戦
- 評価
- 4.5
- 感想一言
- ほっこりなごめるシーンも盛り込まれ、映像とアクションは期待を裏切ることなく魅せてくれる
作品情報
- 制作
- 2019年/日本
- 配給
- 松竹メディア事業部
- 上映時間
- 68分
- 映倫区分
- PG12
- 監督
- 荒木哲郎
- 脚本
- 荒木哲郎
- キャラクター原案
- 美樹本晴彦
- 主題歌
- EGOIST
- アニメーション制作
- WIT STUDIO
- キャスト (声の出演)
- 畠中祐: 生駒 / 千本木彩花: 無名 / 内田真礼: 菖蒲 / 増田俊樹: 来栖 / 伊瀬茉莉也: 侑那 / 逢坂良太: 巣刈 / 佐藤健輔: 吉備土 / 四宮豪: 樵人 / 佐藤拓也: 仁助 / 沖佳苗: 鰍 / マックスウェル・パワーズ: 鈴木 / 三木眞一郎: 景之
予告
あらすじ
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。 後にカバネと呼ばれる事になるそれらは、鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を持ち、噛んだ者までもカバネにしてしまう。
カバネは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。 極東の島国であるに日ノ本で、分厚い装甲に覆われた蒸気機関車、通称・駿城の一つ、甲鉄城に乗り込んだ生駒たちは、熾烈な戦いを潜り抜け、カバネとの人との新たな攻防戦の地、日本海に面する廃坑駅「海門」に辿りついた。 生駒たちは、同じくカバネから「海門」を奪取せんとする、玄路、虎落、海門の民と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てるのだが、「海門」の地にはある”秘密”が隠されていたのだった—。
感想
67分という限られた時間に、90分位ではないかと思えるくらいカバネリらしさがつまった、とても楽しめる作品でした。
個人的には、90分位の長さでもう少し話に深みを持たせてより楽しめたら良かったのになぁ、と欲が出てしまいました。
テレビシリーズ同様に美樹本晴彦さん原案の各キャラクターがそのままに活躍して魅せてくれます。
無名のアクションの冴えは健在で、今回も色々と魅せくれます。
一方で、監督がカバネリのラブロマンスをしたかったと言う事もあり、生駒と無名のほっこりするエピソードも盛り込まれています。
駿城運転士の侑那の渋さは健在だし、鰍の無名にたいするお姉さん的な面倒見る姿はなごめてイイ感じです。
来栖の生駒に対する信頼が増しているように感じたり、菖蒲のみんなをまとめる姿もだいぶさまになっていたりと、テレビシリーズから半年後という時の経過を少し感じれたりもします。
最後、EGOIST の「咲かせや咲かせ」が流れる中でのエンディングは色々と見応えがあって良かったです。
舞台挨拶の時に言われていた、全カットになったキャストの皆さんのかけ声は聞いてみたかなぁと、残念です。
本作はとても良くまとまっている作品なので、テレビシリーズを観ていない方でも楽しめる作品と思います。
逆にこの映画をきっかけにテレビシリーズ、いぜんに劇場公開した総集編を観られるのも良いかと思います。
鑑賞記録
新宿ピカデリー