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湯を沸かすほどの熱い愛

評価
5.0
感想一言
笑いあり涙あり最後はじわっと心にしみる、お母ちゃんのそして家族の愛にあふれた映画です

作品情報

制作
2016年/日本
配給
クロックワークス
上映時間
125分
映倫区分
G
監督
中野量太
脚本
中野量太
音楽
渡邊崇
主題歌
きのこ帝国
キャスト (出演)
宮沢りえ: 幸野双葉 / 杉咲花: 幸野安澄 / オダギリジョー: 幸野一浩 / 松坂桃李: 向井拓海 / 伊東蒼: 片瀬鮎子 / 篠原ゆき子: 酒巻君江 / 駿河太郎: 滝本
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あらすじ

銭湯「幸の湯」を営む幸野家ですが、主の父・一浩(オダギリ ジョー)がふらっと出奔し休業状態。 母・双葉(宮沢りえ)は、持ち前の明るさと強さでパートをしながら娘・安澄(杉咲花)を育てていました。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を双葉は医師から受ける。 その日から双葉は、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行していく。

感想

タイトルで少し興味をそそられ予告を観てさらに気になり、『王様のブランチ』で紹介 (2016.10.15) があり観ようと思い早速観てきました。

「余命わずか」と言う宣告を受け、それに正面に向き合い残された時間をどう使うのか、それを持ち前の明るさと強さで向き合っていく姿が、時に笑いを誘う場面もあれば、それ故に悲しみがじわっと伝わってくる場面もあり、宮沢りえさん演じる双葉はとても素敵でした。
娘の安澄も、最初は内向的なところがあるけれど、母親の限られた時間故の普段以上に込められた愛情を感じたのか、徐々に独り立ちしていく姿は、それに伴って表情もにこやかになって行き、杉咲花さん演じる安澄は良かったです。
杉咲花さんと言うと、自分は『MOZU』の大杉めぐみ役で初めて知りました。 最近では、NHK の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に 小橋(南) 美子役で出演されていました。

お父ちゃんの一浩は、なんともダメなさえないお父ちゃんと見えてしまうのですが、中身は人が良く相手の気を使うばっかりに調子の良いことを言ってしまう。 それがダメなんだと思いますが… そんなお父ちゃんも、娘達の見えないところで双葉を気遣い、締めるところは締めるあたりは立派なお父ちゃんだなと、それを演じるオダギリ ジョーさんもまた良かったです。

余命宣告を受け、残された時間を無駄なく前向きに生きる姿は、自分の生前の母を少し思い出してしまうこともあり、自分的にはより心にしみるものがありました。 それもあったのか、普段は泣くまいと構えるのですが、今回初めてハンカチを取ってしまいました・・・

“死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛”というテーマを聞くと、じめっとした話しを想像してしまうかもしれませんが、そんな事はなく涙だけでなく笑いもあり、最後はじわっと心が温かくなる、そんな映画だと思います。
一人はもちろん、友達どおし、恋人どおしで観に行っても良い映画だと思います。

鑑賞記録

新宿バルト9 / シアター5 / E-5