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君の膵臓をたべたい

評価
5.0
感想一言
タイトルの意味の深さにぐっとくる、心温まる作品

作品情報

制作
2017年/日本
配給
東宝
上映時間
115分
映倫区分
G
監督
月川翔
原作
住野よる
脚本
吉田智子
音楽
松谷卓
主題歌
Mr. Children
キャスト (出演)
浜辺美波: 山内桜良 / 北村匠海:「僕」(学生時代) / 大友花恋: 恭子(学生時代) / 矢本悠馬: ガム君 / 桜田通: 委員長 / 森下大地: 栗山 / 上地雄輔: 宮田一晴 / 北川景子: 恭子(現在) / 小栗旬:「僕」(現在)
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あらすじ

【僕】は、国語教師として母校に勤めていた。 ある日、老朽化に伴い取り壊しが決定した図書室の蔵書整理を、【僕】は教頭先生から頼まれる。蔵書整理をするかたわら手伝いを整理している教え子と話す内に、【僕】は邪魔ばかりしていた迷惑な助手・クラスメイトの山内桜良との日々を思い出す。

12年前のある日、【僕】は病院で偶然彼女の「共病文庫」と書かれた彼女の日記を拾う。 興味本位でページをめくると、そこには膵臓の病気を患い余命わずかだと綴られていた。「それ、わたしの」と声をかけられ、そこに立っていたのはクラスメイトの山内桜良だった。明るくクラスの人気者の桜良が読書家で地味な【僕】に、重大な秘密を知られたのに明るく笑顔で話しかける姿がそこにあった。 そして次の日から、【僕】の日常が変わり始めるのだった。

感想

映画の予告を見たときから気にはなっていました。
原作を未読と言う事もあり、好意的に気になっていたと言うよりは、タイトルのインパクトが強く狙っている感がしていて、予告の中でも「ラスト、きっと このタイトルに涙する。」と言われているところからも、ちょっと斜め目線でみていました。
そして公開初日、仕事帰りに映画を観ようと思い立ち、初日とは気付かず気になっていたこともあって観に行くことにした。
そして観終わったあと、予告で言われていたフレーズは本当だったと実感した。
涙腺は弱い方では無いのだけれど、久々に涙腺がやばっかった作品でした。

簡単に言えば、セカチューと言われた2004年に映画化された「世界の中心で、愛をさけぶ」的な映画。
とは言え、セカチューはセカチュー、キミスイはキミスイ。
切なくじわっときて、また心の温かさを感じられる、そんな映画です。
重い病を抱えているにもかかわらず、抱えているからこその桜良の明るさと笑顔。 そして、そんな桜良に振り回されつつも、次第にそれを心地よく、人に無関心を決めていた【僕】が次第に桜良に関心を寄せていくさまがとても素朴で心地よい。
また自分的には、桜良の心にしみるセリフがいくつもあった。
死を正面に捉えて向き合って日々を過ごしているからこそなのか、それらのセリフから色々な気づきを得た気がする。
また、山内桜良 役の 浜辺美波 さん、【僕】役の 北村匠海 さん、お二人の好演がとても良かった。
この二人の好演が、主人公らの心の交流をとてもよく表現していたと思う。

話題作でもあるので評判先行で過度な期待をしすぎてしまうと良くないかもしれない。 しかし、あまり余計なことを考えず、素直に【僕】と桜良が織りなす物語を観られたら、心に残るぐっとくるものを感じられる作品ではないかと思います。
2017年夏のお薦めの一作だと思います。

鑑賞記録

TOHOシネマズ六本木ヒルズ / SCREEN2 / D-13