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おとなの恋の測り方 (原題: UN HOMME À LA HAUTEUR)

評価
4.0
感想一言
ちょっと考えさせられるところもある、フランスのハートウォーミングなロマンチック・コメディ

作品情報

制作
2016年/フランス
配給
松竹
上映時間
98分
映倫区分
G
監督
ロラン・ティラール
脚本
ロラン・ティラール, グレゴワール・ヴィニェロン
音楽
エリック・ヌブー
日本語字幕
加藤リツ子
キャスト (出演)
ジャン・デュジャルダン: アレクサンドル / ビルジニー・エフィラ: ディアーヌ / セドリック・カーン: ブルーノ / セザール・ドンボワ: ベンジー / エドモンド・フランキ: モニク / マノエル・ガイヤール: ニコル / ブルーノ・ゴミラ: フィリップ
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あらすじ

むしゃくしゃした気分で帰宅した辣腕弁護士のディアーヌ (ヴァージニー・エフィラ) に、突然、変わった電話が自宅の電話にかかってくる。
むしゃくしゃしていた原因は、仕事のパートナーであり、3年前に離婚した夫でもあるブルーノ (セドリック・カーン) とのランチに話をしていた仕事の方針の相違だった。
電話の主は建築家のアレクサンドル (ジャン・デュジャルダン) という男性で、ディアーヌがランチをしていたところで彼女の携帯電話拾ったという。
知的でユーモアあふれる口調もあり、心ほぐされほのかなときめきを覚えたディアーヌは携帯電話返してもらうと言う口実で、アレクサンドルと翌日会う事に。
ほのかな期待もありドレスアップして待ち合わせ場所に着いたディアーヌの前に現れたのは、ディアーヌよりもはるかに身長が低い 136cm のアレクサンドルだった。
期待がはずれたディアーヌは、話を切り上げかえろうとするが、アレクサンドルのユーモアに富んだ話術に魅了される。
そして、アレクサンドルはディアーヌが経験したことのないようなエキサイティングな体験をプレゼントしたいと申し出、二人はデートすることに…

感想

逆身長差が印象深いラブコメディの本作品ですが、はじめのスタッフスクロールにそのあたりのユーモアを効かせた遊びがあり、なんとなくフランス映画だなと感じさせてくれて面白い。

日本男児の自分からすると、ユーモアもありジェントルマンな振る舞いのアレクサンドルは、時として色男のように写ってしまう。 写ってしまうが嫌みがあるわけではなく、人柄なのだなとストーリーが進むにつれて思えてくる。
変えがたい自身の低身長というユニークさを受け入れ、時としてユーモアにしてしまうアレクサンドルの人としての強さを感じ、きっとそう言ったところにディアーヌも惹かれていくのだろう。

ディアーヌの心の葛藤、取り巻く周りもいろいろと楽しませてもくれるし、考えさせられることもある。 オトコの価値、人の価値は何で決まるのか。 自分だけでなく、自分以外の人の目、家族・友人・他人の目をどこまで気にするのか・しないのか、そこも含めて自分の価値観をどう持つのか。 考えると、以外と深い話だと思う。

そしてアレクサンドル演じるジャン・デュジャルダンは、実は182cmの高身長。 その彼を136cmの低身長に見せているわけだが、この低身長が違和感がないところが素晴らしい。 ジャン・デュジャルダンを低身長に見せるため、CG を利用したそうだが、CG だけではなく遠近法やセットに工夫をしたりと職人技が聞いた結果として、違和感のない低身長のユーモアで素敵なアレクサンドルができあがったようだ。

本作は、ハートウォーミングなフランスのロマンチック・コメディなので、フランス映画が好きな方であれば、一人でもカップルでも楽しめるのではないかと思います。
逆に、フランス映画は苦手という方は、人によってはちょっと楽しめないかもしれません。

鑑賞記録

新宿ピカデリー / シアター7 / B-9